橋本陶正山 薩摩菊唐草文鼓花入 hashimoto, toshozan satsuma kiku-karakusa (arabesque with chrysanthemum flowers) drum-shaped vase

10.3㎝径×22.6㎝高

橋本陶正山 

陶正山窯は、橋本正蔵(号正山)が昭和4年、鹿児島氏に創立した。白薩摩を主に”一にも二にも素地作り”白薩摩の生命である陶肌の温か味と上品な地肌の完成と、美しい造形。妙味ある錦条と彩色の表現をめざし、茶道具を主に時代に即応した白薩摩の作陶に精進している。

薩摩焼とは

薩摩焼は、桃山末期の文禄・慶長の役(1592-1598)で朝鮮出兵した薩摩藩主島津義弘公が帰陣の際、同道した朝鮮の陶工達に領内数ヶ所に窯を築いて陶器を焼かせたことに始まる。

初期は高麗陶の要素が強く反映したがその後藩主の庇護のもと、白色陶土に雅びな色絵金彩を施した白薩摩焼は幕府への献上品や藩主の御用窯として発展し、他方有色陶土に色釉を施した黒薩摩焼は、素朴・剛健な風合いで民陶として今日に至る。

象牙色の肌に細かいひび釉(貫入)の入った白薩摩は江戸末期になると京焼の影響を受けながらも優雅繊細な独自の錦手となり、自藩で産出する金をふんだんに用いた金襴手上絵が主流になり現在に引き継がれている。