有馬頼底 一行幅「歳月不待人」臨済宗相国寺派管長 arima, raitei "saigetsu hitowo matazu"

有馬頼底 1933(昭和8)-

久留米藩主、有馬家の子孫。東京都生まれ。名を永頼、号を頼底・大龍窟、法諱を承黙。

1941(昭和16) 大分県日田市・岳林寺で得度。
1955(昭和30) 京都・相国寺で大津櫪堂に師事。
1968(昭和43) 相国寺塔頭・大光明寺住職に就任。
1971(昭和46) 相国寺派教学部長に就任。
1984(昭和59) 「相国寺承天閣美術館」が設立され事務局長に就任。
1988(昭和63) 京都仏教会理事長に就任。
1995(平成7) 相国寺承天閣美術館館長に就任。
相国寺132世(相国寺7代管長)住職に就任。
相国寺、金閣寺(鹿苑寺)、銀閣寺(慈照寺)の住職を兼任。
一族には「有馬記念」に名を残す元農林大臣で日本中央競馬会2代理事長・有馬頼寧、直木賞作家・有馬頼義が知られている。

 

歳月不待人(さいげつひとをまたず)

金岡照光編『中国故事成語辞典』には、「わずかな時間をも惜しんで勉励努力しないと、あとで悔やんでも間に合わないという教え。出典の元来の意味は、歳月はすぐに過ぎ去ってしまうから、酒の飲める元気なときに、大いに飲んで楽しむべきだ、というもの」とある。

盛年不重來
(せいねん かさねてはきたらず)
一日難再晨
(いちじつ ふたたびあしたなりがたし)
及時當勉勵
(ときにおよんではまさにべんれいすべし)
歳月不待人
(さいげつひとをまたず)

陶淵明「雑詩十二首 其一」