縦約188.0㎝ 軸棒38.5㎝
小堀卓巌 一行幅「壷中日月長」大徳寺塔頭孤篷庵 kobori, takugen "kochu jitsugetsu nagashi"
小堀卓厳 1931(昭和6)-
昭和6年生
昭和42年 弧蓬庵18代住職
平成2年 大徳寺宗務総長に就任
再住大徳: 525世
壷中日月長(こちゅう じつげつ ながし)
出典:『虚堂録(きどうろく)』巻八
只知池上蟠桃熟、不覺壺中日月長。
ただちじょうにはんとうのじゅくすをしり、こちゅうじつげつながきをおぼえず。
「壺中」は、悠久の時が流れる別天地。「日月長し」は、時間がゆっくり過ぎ行くという意味で、ここでは時間的制約や束縛がないことの捉え。つまり、時間を超越した安らぎの世界を表す。
これは次のような話に由来する。後漢の時代、汝南(じょなん=河南省)の費長房(ひちょうぼう)という役人が、市中で薬を売る一人の老人に身を変えた仙人に誘われて壺の中に入った。すると、そこには別天地が広がっており、立派な宮殿の中で美味しいお酒やごちそうの歓待を受けた。やがて費長房はそこで仙道の修行を授けられることになり、十日ほど経ったと思い現実世界に帰ってみると、なんと十数年も経っていたという(『後漢書』方術・費長房伝)。
心が静まっていれば、どこにいても、一瞬の中に永遠の心の安らぎを見出すことができる。